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自己価値の変容のチャンス―牡牛座に天王星が移行

2018年、5月16日に天王星が牡牛座に入りました。

 

ものごとを刷新し、突然の変化と閃きをもたらす天王星が牡牛座に入ると、どのような影響を受けるでしょうか?

 

ホロスコープ上で牡牛座に天体をもっていなくても、すべての人に牡牛座の要素はあります。

2ハウスを司る牡牛座は、従来の占星術ではその人の「所有するもの、収入、生まれ持った遺産、血族」を表しますが、心理占星術では「自己価値」を象徴します。

 

自己価値がその人の生産能力=収入として表れるとも言えます。

(注:収入や自己価値の状態については、その人の二室で読みます。)

 

あなたのホロスコープ上で、牡牛座のハウスがどこにあるかにより、その領域において「自己価値」を認めようとする欲求が働くのです。

 

天王星がこれから7年間かけて牡牛座ハウスを通過しますので、この7年間はすべての人にとって「自己価値」を刷新してゆく時期となります。自分のいまの自己価値をありのままに把握し、不要な価値観を手放してゆくことになるでしょう。

 

人生という知性を持った生命の流れは、私達に必要なものを差し出してくるでしょう。

宇宙に転がされる気分になるかもしれませんが、自分の発想外のことが起きてこそ、本当の変容が起きるのです。

 

天王星はパワフルな惑星ですから、抵抗するととても辛い思いをすることになります。

 

マインドは、現状維持をはかることがお仕事ですから、変化を嫌がるかもしれません。

きついな…と感じたら、ただシンプルに、「抵抗しているんだな」とその感覚に気づくことが大切なようです。

 

変えようとする必要はなく、優しくみとめるだけ。

これが魔法を起こす大きなパワーです。

 

また、今年は「2」の年。二元性の統合という意味もあり、あらゆる価値観の変容が促されるタイミングが来ています。

自分を表現するために、内と外を統合するために、行動を起こしてゆくことが鍵となります。

 

大きな変化を無理に起こす必要はありません。

轍ができるように同じパターンを自動的に繰り返すのではなく、いつも行くコンビニを変えてみる。

いつも行くのとは違うカフェに行ってみる。

そういった小さなことから可能性は開いてゆきます。

 

さて、私は10ハウスが牡牛座です。

お仕事、キャリア方面でこれまでとは違った取り組み方をしてゆくことになります。

皆さんもぜひ、ご自身のハウスを見てみてください。すでに影響は出てきていますから、その領域を意識し始めていることにはずです。

 

ちなみに、これまでの7年間は牡羊座を天王星が通過してきました。

この7年間で「自分というもの」のイメージが大きく変わり、新たなアイデンティティを確立された方も多いのではないでしょうか。

何歳であっても、いまはすべての人が生まれたての赤ちゃんのようにあらゆる潜在力を備えた存在です。

自己価値が損なわれている場合、多くは集団意識の信念の刷り込みや幼少の頃の経験の解釈によるもので、本来はすべての人が身体的・精神的・感情的・スピリチュアル的に豊かに生きてゆくだけのサポートが得られるはずだと私は考えています。

 

一生に一度の「自己価値」刷新のこの時期を、有意義に過ごせますように。